決算発表シーズンになり、
建築、IT系は良い傾向な気がしますが、
その他はかなり苦戦している印象を受けます。
特にネガティブなニュースで気になったのがこれ。
超優良企業であるキヤノンの減速具合。
日本メーカーはかなり苦境にいると思います。
という訳で、個人的思考を混み混みで企業分析でも
してみます。
※あくまで主観ですので、事実と異なる記載もある可能性があります。
BtoC→BtoB事業への転換
キヤノンといえばカメラ・プリンター・複写機が有名ですが、
今の時流には合っていないのが現状です。
市場規模はどんどん縮小して行き、拡大することは見込めません。
そのため、BtoB事業に力を入れ、キヤノンの大転換としてグローバルフェーズなるものを進めています。
主な製品として
・商業用大型プリンター
・半導体露光装置
・メディカルシステム
・ネットワークカメラ
があり、ここを柱に成長を見込んでいます。
個人的に、大きな成長よりかは持続性があるかなという印象です。
大型プリンターは、ディスプレイの方が需要が伸びそうな。少しニッチな気がします。
半導体露光装置は需要拡大がありますが、競合のASMLが強すぎます。EUV露光装置に対抗できる製品がなければ、成長は見込みにくいです。
メディカルシステムは、医療機器の市場拡大に沿って安定的にいくと思います。
ネットワークカメラは、それなりに市場規模は拡大するかもです。ここは5Gが絡まれば強みになりますね。
キヤノンの大きな特徴として、製品の市場のシェアが高いことが挙げられます。
カメラ・プリンタ・複写機はもちろん、露光装置も、医療機器もシェアが高いです。
ですので、新製品群がそのシェア争いに勝てるかが勝負になります。
成長無くとも利益出すには
大きな成長よりも持続性があると言いましたが、それでは会社は利益を積み上げていくことは難しいです。
最近のキャノンは、コスト削減(原価率45%を目標)に積極的に取り組んでいます。
コスト削減分はそのまま利益に直結します。
キヤノンは部品選定や工程管理、人件費削減(残業無)に取り組んでいる印象です。
多分、マニュアルなりがしっかりしてるかと。
ただし、キヤノンは終身雇用の傾向が見受けられるような。
希望退職者を募集するようなことはなく、人員再配置をしてやりくりするかもです。
実際にそういう風なことを聞きます。
良くも悪くもお堅い
キヤノンは優良企業であることを大事にしています。
BtoCということもあり、ブランドに傷がつかないことに気を使います。
そのため、品質は高いですが、慎重なため新規性にかけます。
実際、スマートファクトリーや一般製品でも時流を取り込んだ技術はあまり耳にしません(※ほんとはあって見落としているかもです)。
5Gやその時々のトレンドにどれだけ対応していけるかが鍵になりそうです。
また、企業としてキャッシュを持つことが印象的で、光通信のように様々な企業の株を持つことをしません。
基本的にシェアを取れるものにしか投資しないことや不景気対策をいうことも背景にあると思います。良くも悪くも手堅くやります。
今後の見通し
成長を求める企業としてはかなり厳しく、売り上げもこれ以上伸びない気がします。
前述した4製品群による成長が見込めるかどうか、
そして時流に沿って迅速に対応できるかどうかが鍵です。
コト売りが大きくなる中、モノ売りはそのトレンドに沿った製品を迅速に作って行かなければなりません。
キヤノンがどこまで早く動けるかが今後に響くと思います。
また、人材流出も懸念です。人件費削減とは言え、エンジニア云々は基本的に高給である必要があります。どこまで対応できるでしょうか。
配当云々で保有するのは良いかもしれませんが、あまり株価上昇を期待する銘柄でもない気がします。それなら他にいい企業が・・・
まとめ
いかがでしたか?
あまりポジティブではない内容になってしまいました。
キヤノンに限らずメーカーはどこも大変な状況だと思います。
日本のメーカーなので応援したいですが、投資したいか問われると、うーんと思ってしまします。
自分が経営者ならバリュー投資したいかも笑
成長が難しい大きな企業はソフトバンクほどはやらなくても、色んなことに投資するのもありかと思います。
この記事は、あくまで推測含む記事なので誤りがあるかもなので、よろしくお願います。
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※投資は自己責任です。よろしくお願いします。